フォントの設定(SetFont)

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文字列を出力する場合には、文字列に対するフォントを設定しておく必要があります。設定できるフォントは標準で用意されているフォントかAddMBFontメソッド(AddFontメソッド)によって事前に登録しておく必要があります(詳しくは「フォントの登録(AddMBFont)」を参照して下さい)。

フォントを設定するにはFPDFクラスで用意されているSetFontメソッドを使います。

文字列を出力する際のフォントを設定します。文字列を出力する前に必ず1回は
このメンバ関数をコールしないと、ドキュメントは無効になります。

パラメータ:
  family  フォントファミリー
  style  フォントスタイル
  size  フォントサイズ(ポイント)

1番目の引数にフォントファミリー名を指定します。日本語フォントを使う場合には下記のいずれかを指定します(事前にAddMBFontによって登録が必要です)。

KOZMIN
GOTHIC
PGOTHIC
UIGOTHIC
MINCHO
PMINCHO

2番目の引数にフォントスタイルを指定します。指定できる値は次の通りです。

空文字: 標準(regular) 
B: 太字(bold) 
I: 斜体(italic) 
U: 下線付(underline)

デフォルトの値は標準です。よって値を省略するか空文字を指定するとスタイルは標準になります。スタイルを指定する場合は個々に「B」や「I」と指定するか、「BI」や「BIU」など複数のスタイルを組み合わせて指定できます。

3番目の引数にフォントサイズを指定します。一度もフォントサイズを指定していない場合のデフォルトの値は12ポイントですが、引数を省略した場合でもフォントサイズは変更されません。よって一度でもフォントサイズを変更している場合にフォントサイズを省略しても12ポイントに戻るわけではありません(フォントスタイルの場合は省略すると標準に設定されます)。

実際には次のように記述します。

<?php
require('fpdf/mbfpdf.php');

$pdf = new MBFPDF();
$pdf->AddMBFont(GOTHIC ,'SJIS');
$pdf->AddPage();
$pdf->SetFont(GOTHIC,'BI',20);

$pdf->Write(10,"こんにちは。");

$pdf->Output();
?>

サンプルプログラム

では簡単なサンプルで試してみます。

sample4-1.php

<?php
require('fpdf/mbfpdf.php');

$pdf=new MBFPDF('P', 'mm', 'A4');
$pdf->AddMBFont(GOTHIC,'SJIS');
$pdf->AddMBFont(MINCHO,'SJIS');
$pdf->AddPage();

$pdf->SetFont(GOTHIC,'',20);
$pdf->Write(10,'文字列の出力');
$pdf->Ln();
$pdf->SetFont(GOTHIC,'BIU');
$pdf->Write(10,'文字列の出力');
$pdf->Ln();
$pdf->SetFont(MINCHO);
$pdf->Write(10,'文字列の出力');

$pdf->Output();
?>

上記のファイルをWWWサーバのドキュメントルート以下に設置しブラウザからアクセスすると次のように表示されます。

フォントの設定(SetFont)

フォントスタイルは省略すると標準に設定されるのに対して、フォントサイズは省略すると前の設定をそのまま引き継ぐ点に注意して下さい。

( Written by Tatsuo Ikura )