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ブラウザへ出力
まずは作成したPDFドキュメントをブラウザへ出力する方法です。ドキュメントを出力させるにはFPDFクラスで用意されているOutputメソッドを使います。
string Output([string name [, string dest]])
PDFドキュメントを次の3つの指定先へ送信(表示)します。指定できる送信 先:文字列、ローカルファイル、ブラウザ ブラウザに送信(表示)する場合、 (存在するなら)プラグインが利用されます。プラグインが存在しなければ 「保存する(Save as)」ダイアログが強制的に表示されます。 もしドキュメントの終了コマンドが呼び出されていなければ、このメンバ関数 は Close()メンバ関数を先にコールします。 パラメータ: name ファイルの名前 dest ドキュメントを送信する送信先 戻り値: ドキュメントの送信先が文字列だった場合に返される文字列
1番目の引数にはファイルの名前を指定します。ドキュメントの出力先がローカルファイルだった場合はファイル名として使われます。出力先がブラウザだった場合でPDFドキュメントをダウンロードさせる場合にはここで指定した名前を使ってファイル保存ダイアログが開きます。
2番目の引数にはファイルの出力方法を指定します。指定できる値は「I」「D」「F」「S」の4つです。詳細な使い方は1つ1つ確認していきます。
PDFドキュメントをブラウザへ出力
作成したPDFドキュメントをブラウザへ出力する場合はOutputメソッドの2番目の引数に「I」を指定します。ブラウザ側でPDFプラグインがインストールされていた場合はブラウザにPDFドキュメントが表示されます。
ブラウザ側でPDFプラグインがインストールされていない場合にはPDFを保存するかどうかのダイアログなどが表示されます。
実際には次のように記述します。
<?php require('fpdf/mbfpdf.php'); $pdf = new MBFPDF(); $pdf->AddMBFont(GOTHIC ,'SJIS'); $pdf->AddPage(); $pdf->SetFont(GOTHIC,'',20); $pdf->Write(10,"サンプル文字列"); $pdf->Output('filename.pdf', 'I'); ?>
この場合、ブラウザ側でPDFプラグインがインストールされていればそのままPDFドキュメントを表示し、PDFプラグインがインストールされていなければ指定したファイル名で保存するどうかのダイアログが表示されます。
なおOutputメソッドの引数が省略された場合、ファイル名が「doc.pdf」、ドキュメントの出力先として「I」が指定されたものとして扱われます。よってPDFプラグインがインストールされたブラウザに出力する場合は単に次のように記述できます。
<?php require('fpdf/mbfpdf.php'); $pdf = new MBFPDF(); $pdf->AddMBFont(GOTHIC ,'SJIS'); $pdf->AddPage(); $pdf->SetFont(GOTHIC,'',20); $pdf->Write(10,"サンプル文字列"); $pdf->Output(); ?>
サンプルプログラム
では簡単なサンプルで試してみます。
<?php require('fpdf/mbfpdf.php'); $pdf=new MBFPDF('P', 'mm', 'A4'); $pdf->AddMBFont(GOTHIC ,'SJIS'); $pdf->AddPage(); $pdf->SetFont(GOTHIC,'',20); $pdf->Write(10,"サンプル文字列"); $pdf->Output('test1-1.pdf', 'I'); ?>
上記のファイルをWWWサーバのドキュメントルート以下に設置しブラウザからアクセスすると次のように表示されます。
( Written by Tatsuo Ikura )