ドキュメントの作成(Open)とページの追加(AddPage)

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PDFとしてテキストなどを追加するには、まず一番元となるドキュメントを作成します。ドキュメントを作成するにはFPDFクラスで用意されているOpenメソッドを使います。

このメンバ関数をコールするとPDFドキュメントの生成を開始します。 AddPage()
メンバ関数によって自動的にコールされますので、明示的にこのメンバ関数を
コールする必要はありません。

Openメソッドを実行するとドキュメントが作成されます。ただ、メソッドの説明にも記述されている通りページを追加するためのAddPageメソッドを実行すると必要に応じてOpenメソッドも呼ばれるため、明示的にOpenメソッドを使用する必要はありません。

ドキュメントを作成したら続いてページを追加します。ドキュメントには複数のページを含むことができます。ページを追加するにはFPDFクラスで用意されているAddPageメソッドを使います。

ドキュメントに新規ページを追加します。 もしすでにページが存在するのなら
ば、Footer()メンバ関数が自動的に呼び出され、フッタを追加します。フッタの
追加が完了したら、新規ページが追加されます。設定された左マージンと上マー
ジンを参照し、ページの左上に現在の位置がセットされ、Header()メンバ関数が
ヘッダーを自動的に表示するために呼び出されます。 
すでにフォントが設定されていた場合、自動的にその設定を受け継ぎます。同じ
フォントを続けて利用したい場合は、SetFont()メンバメソッドを改めて実行する
必要はありません。同様のことが色と線の幅についても言えます。 
座標の基準点は左上の隅になり、下方向へ増加します。訳者注:原文は縦座標に
ついて述べています。横座標は右方向へ増加します。つまり、左上が(x,y=0,0)と
なっているということです。

パラメータ:
  orientation  ページの方向を指定できます

1番目の引数にはページの方向を指定します。指定できる値は次の通りです。

P または Portrait    縦長
L または Landscape   横長

デフォルトの値はFPDFクラス又はMBFPDFクラスのコンストラクタの1番目の引数で指定した値です。

実際には次のように記述します。

<?php
require('fpdf/mbfpdf.php');

$pdf = new MBFPDF();
$pdf->AddMBFont(GOTHIC ,'SJIS');
$pdf->AddPage();
?>

これでドキュメントが作成されページが1つ追加されました。今後は作成したページに対してテキストなどを出力していきます。

サンプルプログラム

では簡単なサンプルで試してみます。

sample4-1.php

<?php
require('fpdf/mbfpdf.php');

$pdf=new MBFPDF('P', 'mm', 'A4');
$pdf->AddMBFont(GOTHIC ,'SJIS');
$pdf->AddPage();
$pdf->SetFont(GOTHIC,'',20);
$pdf->Write(10,"サンプル文字列");
$pdf->Output();
?>

上記のファイルをWWWサーバのドキュメントルート以下に設置しブラウザからアクセスすると次のように表示されます。

ドキュメントの作成(Open)とページの追加(AddPage)

今までのサンプルと異なる点はOpenメソッドを明示的に呼ばなかったことだけです。このようにOpenメソッドは省略することが可能です。

( Written by Tatsuo Ikura )