MBFPDFクラスのオブジェクトの作成

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次に行うのがMBFPDFクラスのオブジェクトを作成することです。今後行う操作は、ここで作成したオブジェクトに対して行います。

MBFPDFクラスの資料がないので、元になっているFPDFクラスのコンストラクタについて確認します。

FPDFクラスのコンストラクタ

パラメータ:
  orientation  デフォルトのページの方向
  unit  デフォルトの寸法の種類
  format  ページの用紙サイズ

1番目の引数にはページの方向を指定します。指定可能な値は次の通りです。

P または Portrait    縦長
L または Landscape   横長

デフォルトの値は「P」です。

2番目の引数にはデフォルトの寸法の種類を指定します。指定可能な値は次の通りです。

pt  ポイント(point) 
mm  ミリ(millimeter) 
cm  センチ(centimeter) 
in  インチ(inch)

デフォルトの値は「mm」です。

3番目の引数にページの用紙サイズを指定します。指定可能な値は次の通りです。

A3
A4
A5
Letter
Legal
幅と高さの2つの要素を持つ配列

※この引数に関するデフォルトの値は明記されていませんでした。

実際には次のように記述します。

<?php
require('fpdf/mbfpdf.php');

$pdf = new MBFPDF();
?>

上記は全ての引数を省略していますので各値はデフォルトの値となります。

引数を指定する場合は例えば次のように指定します。

<?php
require('fpdf/mbfpdf.php');

$pdf = new MBFPDF('P', 'mm'. 'A4');
?>

サンプルプログラム

では簡単なサンプルで試してみます。

sample2-1.php

<?php
require('fpdf/mbfpdf.php');

$pdf=new MBFPDF('P', 'mm', 'A4');
$pdf->AddMBFont(GOTHIC ,'SJIS');
$pdf->Open();
$pdf->AddPage();
$pdf->SetFont(GOTHIC,'',20);
$pdf->Write(10,"サンプル文字列");
$pdf->Output();
?>

上記のファイルをWWWサーバのドキュメントルート以下に設置しブラウザからアクセスすると次のように表示されます。

MBFPDFクラスのオブジェクトの作成

今回は1番目の引数に「P」を指定していますのでページの方向は縦長となります。

MBFPDFクラスのオブジェクトの作成

今度はページの方向を横長に設定してみます。

sample2-2.php

<?php
require('fpdf/mbfpdf.php');

$pdf=new MBFPDF('L', 'mm', 'A4');
$pdf->AddMBFont(GOTHIC ,'SJIS');
$pdf->Open();
$pdf->AddPage();
$pdf->SetFont(GOTHIC,'',20);
$pdf->Write(10,"サンプル文字列");
$pdf->Output();
?>

上記のファイルをWWWサーバのドキュメントルート以下に設置しブラウザからアクセスすると次のように表示されます。

MBFPDFクラスのオブジェクトの作成

今回は第一引数に「L」を指定していますのでページの方向は横長となります。

MBFPDFクラスのオブジェクトの作成

( Written by Tatsuo Ikura )